🔍

← 判定辞書トップ / アノマリー

月末・月初アノマリーは勝てるのか ── 16年検証の判定

n 標本不足 ── 判定を出すには回数・稼働日数が足りない

📜 機関投資家の月末リバランス(資産配分の調整)という、名前と顔のある実需が背景にある数少ないアノマリーです。

結論

暦の通説を一括検証した中で、唯一痕跡が残ったのが月末のアノマリー(リバランス説)です。ただし近年は減衰しており、「使うレシピ」ではなく「だまされないための地図」として持つのが正解です。

📈 当ラボの実測
暦の通説を一括検証した中で唯一、痕跡が残りました。ただし近年は減衰中です。

📏 この「n」の正確な意味

測って見つからなかったのではなく、測れていません。取引回数か稼働日数が足りないため、この手法には × を出す資格がありませんでした(線引き: 取引200回未満、または稼働日数1,500日未満)。× は「16年フルに市場に居て、それでも見つからなかった」という判定なので、年に数回・月に数日しか出番のない手法に貼ると意味がずれます。

これは判定を甘くする操作ではありません。「効くとも効かないとも言えない」を、そう表示しているだけです。上に書いた実測値そのものは変わっていません。

期間別に測るとどうだったか

この辞書の記号は16年8ヶ月をまとめて1つに測った結果です。「全期間で測るとこうなる」という限定つきの事実であって、いつの相場でもそうだという意味ではありません。

では「昔は効いた」と書けるか ── 書けませんでした。48指標の減衰を2通りの時代の区切り方で測ったところ、2つの結果の相関は r=+0.28(並べ替え検定 p=0.056)。区切り方を変えると順位が入れ替わる指標が多く、「賞味期限」の多くは手法の性質ではなく区切り方の産物でした。

そこで主張は足さず、事実だけを並べます。「2014-17年に測ったらこの値だった」は来年も変わりません。変わり目があるかどうかは、表を見たあなたが決めてください。

全4期間を測り終えています。

2010-13±0±0.47 / n=288
2014-17±0±0.57 / n=288
2018-21±0±0.50 / n=288
2022-25±0±0.39 / n=288

読み方: 数字は期間内の年率シャープ(コスト控除後・同一の土俵で測定)(年率シャープ)。±0=値が自分の誤差(標準誤差)より小さく、ゼロと区別できない。n=◯=取引数が30回未満で、数字を出す意味がない。=別の区切り方で測ると符号が変わったセル(この数字は区切り方に依存します)。未測定=まだ測っていない。悪かったという意味ではありません。なお、この表の ±0n=◯4年ごとに切った1つの期間の話で、ページ冒頭の判定記号(×=16年通しで見つけられる大きさが無かった / n=16年通しでも回数が足りない)とは粒度が違います

測定日: 2026-08-28 / 対照分割(2年×8)と突き合わせ済み

なぜ「効く」ように見えるのか

月末には機関投資家のリバランス(残高調整)という実需の機序があります。機序がある分、他の暦通説より筋は良い ── それでも減衰と小標本の壁があります。

よくある疑問

Q. 具体的にどっちに動く?

A. 方向と細かい窓は、検証の詳細ページでも敢えて明示していません。減衰中の薄い痕跡は、公開された瞬間にさらに薄くなる性質があるためです。

それでも使うなら

レシピ化は非推奨。暦の中では例外的に痕跡あり、とだけ。
関連ツール: 🩺 今日の相場カルテ(暦・イベントの判定を毎朝自動で)

※測り方(共通の土俵): 最長16年・最大6通貨・教科書どおりの標準ルールで、シグナルの次の足の値段から建て、コスト(スプレッド)控除後で評価。パラメータ選びに使う期間と成績を測る期間は分離(凍結)。詳細は検証の方法

🔬 この判定の「なぜ」を、証拠ごと

全手法の判定一覧は判定辞書トップスコアボードに。検証の中身(データ・手順・落とし穴)は note の検証記事群でどうぞ。

全手法スコアボード(note・無料) →

判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。