← 判定辞書トップ / 古典・パターン
▼ 有意にマイナス ── やると負ける側に偏っていた
📜 18世紀の米商人・本間宗久の相場観に由来するとされる、世界最古級のチャート分析。ローソク足そのものが日本の発明です。
意外な結果でした ── 手法としての酒田五法は、未知期間で弱いプラスが残りました(古典の中では例外的な生き残り)。ただし約定条件を1本ずらすだけで薄まる脆さがあり、実用は微妙です。一方、単発のローソク足パターン(ピンバー・包み足・Wトップ等)は有意にプラスのものがゼロで、時間足を下げるほど悪化しました。
📏 この「▼」の正確な意味
他の判定とは向きが違います。× が「見つからなかった」なのに対し、▼ は「マイナス側に見つかった」です。49手法をひとつの家族として多重比較の補正(BH法 q=0.10)をかけたとき、補正を通り抜けた唯一の結果がこれでした。たくさん試したせいで偶然出た数字ではない、というところまで確認できています。
この辞書の記号は16年8ヶ月をまとめて1つに測った結果です。「全期間で測るとこうなる」という限定つきの事実であって、いつの相場でもそうだという意味ではありません。
では「昔は効いた」と書けるか ── 書けませんでした。48指標の減衰を2通りの時代の区切り方で測ったところ、2つの結果の相関は r=+0.28(並べ替え検定 p=0.056)。区切り方を変えると順位が入れ替わる指標が多く、「賞味期限」の多くは手法の性質ではなく区切り方の産物でした。
そこで主張は足さず、事実だけを並べます。「2014-17年に測ったらこの値だった」は来年も変わりません。変わり目があるかどうかは、表を見たあなたが決めてください。
全4期間を測り終えています。
読み方: 数字は期間内の年率シャープ(コスト控除後・同一の土俵で測定)(年率シャープ)。±0=値が自分の誤差(標準誤差)より小さく、ゼロと区別できない。n=◯=取引数が30回未満で、数字を出す意味がない。‡=別の区切り方で測ると符号が変わったセル(この数字は区切り方に依存します)。未測定=まだ測っていない。悪かったという意味ではありません。なお、この表の ±0・n=◯ は4年ごとに切った1つの期間の話で、ページ冒頭の判定記号(×=16年通しで見つけられる大きさが無かった / n=16年通しでも回数が足りない)とは粒度が違います。
測定日: 2026-08-28 / 対照分割(2年×8)と突き合わせ済み
「酒田五法が効く」と「ローソク足パターンが効く」は別の主張です。複数本の組み合わせと文脈を持つ酒田には薄い痕跡が残り、単発パターンは後から探せば無限に見つかる錯覚の典型でした。
Q. 「下位足で確認すると確度が上がる」と聞いたけど?
A. 検証では逆でした。時間足を下げるほどノイズとコストの比率が悪化します。
Q. プライスアクションも同じ?
A. 単体のパターン売買という意味では同じ検証結果です。
単体シグナルとしては非推奨。
関連ツール: 📊 検証スコアボード
※測り方(共通の土俵): 最長16年・最大6通貨・教科書どおりの標準ルールで、シグナルの次の足の値段から建て、コスト(スプレッド)控除後で評価。パラメータ選びに使う期間と成績を測る期間は分離(凍結)。詳細は検証の方法。
判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。