ホーム › 検証 › 「いま見える過去」は、当時の過去と限らない
手法の検証に使う経済指標カレンダーの「予想値」── あの数字が、発表の前と後で書き換わっていることがあると言ったら、信じられるでしょうか。過去のカレンダーページのアーカイブ3,400件超を突き合わせて数えました。
🔬 この検証の要点(数値サマリー)
「予想と実績の乖離(サプライズ)で入る手法」を検証するとき、多くの人はいまダウンロードできる過去データを使います。その予想値が発表後の姿だとしたら ── 検証は知らないうちに未来を覗いた状態(先読み)になり、成績は実際より良く見えます。バグのない綺麗なコードでも、データの側が汚れていれば結果は汚れます。
①サプライズ系の検証結果は「予想値が4.4%書き換わっている可能性」を織り込んで読む ②予想値は発表前に自分で記録する(前向き収集) ③実績値の「当時の姿」は公式アーカイブ(セントルイス連銀のALFRED=速報値と改定値の履歴を保存)で取る。予想値には、こうした保存機関が存在しません ── だから自前ログだけが物差しになります。
2014年英GDP「+0.8%→+0.7%」などの実例、どうやって発表前後を判定したか、そして「では発表後に飛び乗れば勝てるのか」のおまけ検証まで、note の記事に詳しくまとめています。「いま見える過去」は、当時の過去と限らない ── 重要指標2,020件を突合、予想値の23件に1件が発表後に別の数字になっていた(note)
データの汚れは、コードのバグと違ってエラーを出しません。いま見える過去が当時の過去と同じとは限らない ── 検証の一般則として、数字の出所と記録時点を疑うところから始めます。
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本記事は教育目的の解説・検証であり、投資助言ではありません。投資は自己責任で。