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仲値トレードは勝てるのか ── 16年検証の判定

× この検証で見つけられる大きさの優位は無かった

📜 毎営業日9:55に決まる仲値(TTM)は銀行の対顧客レートの基準。この実需フローを狙う手法は書籍にもなっています。

結論

東京9:55の仲値に向けたドル円の上昇(run-up)は確実に実在します(+0.91pips・誤差の3.6倍)。ただし円安期の押し上げが厚く、往復コストを引くと−0.09±0.25でプラスかマイナスか判定できません。損益分岐は往復0.91pips。しかも利益の3分の2は最後の5分に集中しており、そこは最も滑る5分です。

📈 当ラボの実測
仲値前の上昇+0.91pipsは誤差の3.6倍で確実に実在。ただし円安期の押し上げが厚く(円安期+1.97/円高期−0.18)、往復コスト1.0pipsを引くと−0.09±0.25でプラスかマイナスか判定できません。損益分岐は0.91pips ── 「取れない」ではなく「あなたのコスト次第」です。

📏 この「×」の正確な意味

「効かない」ではありません。「16年測ったが、この検証で見つけられる大きさの優位は無かった」です。16.6年・6通貨で測ると、年率シャープの数字は手法によらず前後0.22ほど揺れます(期間の長さだけで決まる量)。この揺れに埋もれない大きさ ── 年率シャープ0.62以上が、当ラボが8割の確率で見つけられる下限です。実務的にありがたい0.30程度の優位は、本当にあっても中央28%しか見つけられません。加えて×は4関門を全部落ちたという意味で、真に0.30の手法が4関門を通る確率は8.6%(=本物でも9割は×になる)。

したがってこの判定から言えるのは、「この手法に期待してよい上限は、年率シャープ0.62未満」までです。ゼロだとも、マイナスだとも言っていません。辞書トップの「検出できる下限」に詳しく書いています。

期間別に測るとどうだったか

この辞書の記号は16年8ヶ月をまとめて1つに測った結果です。「全期間で測るとこうなる」という限定つきの事実であって、いつの相場でもそうだという意味ではありません。

では「昔は効いた」と書けるか ── 書けませんでした。48指標の減衰を2通りの時代の区切り方で測ったところ、2つの結果の相関は r=+0.28(並べ替え検定 p=0.056)。区切り方を変えると順位が入れ替わる指標が多く、「賞味期限」の多くは手法の性質ではなく区切り方の産物でした。

そこで主張は足さず、事実だけを並べます。「2014-17年に測ったらこの値だった」は来年も変わりません。変わり目があるかどうかは、表を見たあなたが決めてください。

全4期間を測り終えています。

2010-13±0±0.49 / n=1042
2014-17-0.51±0.50 / n=1040
2018-21±0±0.54 / n=1041
2022-25±0±0.55 / n=1041

読み方: 数字は期間内の年率シャープ(コスト控除後・同一の土俵で測定)(年率シャープ)。±0=値が自分の誤差(標準誤差)より小さく、ゼロと区別できない。n=◯=取引数が30回未満で、数字を出す意味がない。=別の区切り方で測ると符号が変わったセル(この数字は区切り方に依存します)。未測定=まだ測っていない。悪かったという意味ではありません。なお、この表の ±0n=◯4年ごとに切った1つの期間の話で、ページ冒頭の判定記号(×=16年通しで見つけられる大きさが無かった / n=16年通しでも回数が足りない)とは粒度が違います

測定日: 2026-08-28 / 対照分割(2年×8)と突き合わせ済み

なぜ「効く」ように見えるのか

痕跡が本物なので、うまくいった体験談も本物です。ただしコスト後の期待値がマイナスなら、続けるほど負けます。

よくある疑問

Q. コストの安い口座なら?

A. 往復コストが0.5pips未満なら理論上は薄く残りますが、滑りを含めた実測で確認してからにしてください。

それでも使うなら

痕跡は本物・実用はコスト次第でほぼ不可。
関連ツール: 🩺 今日の相場カルテ(暦・イベントの判定を毎朝自動で)

※測り方(共通の土俵): 最長16年・最大6通貨・教科書どおりの標準ルールで、シグナルの次の足の値段から建て、コスト(スプレッド)控除後で評価。パラメータ選びに使う期間と成績を測る期間は分離(凍結)。詳細は検証の方法

🔬 この判定の「なぜ」を、証拠ごと

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判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。