グランビルの法則は、移動平均線と価格の位置関係から売買タイミングを8つに整理した古典的なルールです。移動平均線の生みの親的な存在であるJ.E.グランビルが提唱し、今も多くの入門書に載っています。
買い4つ:①移動平均線が横ばい〜上向きで価格が上抜け ②上昇中の線まで押して反発 ③線の手前で持ち直し ④線から大きく下に乖離(行き過ぎの反発狙い)。
売り4つ:その鏡写し(下抜け・戻り売り・乖離の逆張り)。
この法則の良いところは、「トレンドの向きに合わせて押し目を拾う」という考え方の整理として優れている点です。一方で注意も必要です。当研究室の検証では、似た発想の移動平均クロス(ゴールデンクロス)後の値動きはほぼコイン投げで、上昇はサインが出る前に終わっている傾向がありました。①のような「上抜けで買う」系のサインも、機械的に従って勝てるものではありません。
また④の「乖離の逆張り」は、強いトレンドでは乖離したまま戻らないことが頻繁にあります。8つのサインは「どこで何が起きやすいかの地図」であって、自動売買のルールではない ── これが正直なところです。
グランビルの法則は移動平均との付き合い方の古典的な整理。考え方の教材としては良いが、サイン通りに売買して勝てる「法則」ではありません。
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