モメンタムは、今日の終値からN日前の終値を引くだけの、おそらく最も原始的な指標です。プラスなら上向きの勢い、マイナスなら下向き ── それだけです。

0ラインの上抜け/下抜けで順張り、行き過ぎからの反転で逆張り。後発の凝った指標の多く(ROC・RSI・MACDなど)は、広義にはこの「勢いを測る」発想の子孫です。
36種総当たりで、モメンタム系のクロス売買は検証セルのプラス率が1桁(約8%)と最下位クラスでした。シンプルさは美徳ですが、「N日前との差」は過去の動きの記述であって、未来の勢いの保証ではない ── 為替のモメンタム(続伸性)自体が日次レベルでは非常に弱いことは、当研究室の他の検証(自己相関ほぼゼロ)とも整合します。
モメンタム=勢い測定の原型。教材としての価値は高いが、実測は最下位クラス。「シンプルだから本質的」とは限らない実例です。
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