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ピラミッディング(利乗せ)は勝てるのか ── 16年検証の判定

▼ 有意にマイナス ── やると負ける側に偏っていた

📜 20世紀初頭の伝説的投機家ジェシー・リバモアが愛用したとされる、勝ち玉に足す古典技法です。

結論

ナンピンとの対決検証で分かったのは意外な事実です ── 退場を消すのは「足す向き」ではなく、ハード損切りの有無でした。損切りとセットの利乗せは検証を通る設定を約2倍生みましたが、積み増しを重ねれば勝ち玉への追加でも9割前後が破綻します。

📈 当ラボの実測
ナンピンとの対決検証: 退場率を分けたのは「足す向き」ではなくハード損切りの有無。損切りつきの利乗せは検証を通る設定を約2倍(97vs55)生みましたが、積み増しを重ねれば勝ち玉相手でも9割前後が破綻しました。

📏 この「▼」の正確な意味

他の判定とは向きが違います。× が「見つからなかった」なのに対し、▼ は「マイナス側に見つかった」です。49手法をひとつの家族として多重比較の補正(BH法 q=0.10)をかけたとき、補正を通り抜けた唯一の結果がこれでした。たくさん試したせいで偶然出た数字ではない、というところまで確認できています。

期間別に測るとどうだったか

この辞書の記号は16年8ヶ月をまとめて1つに測った結果です。「全期間で測るとこうなる」という限定つきの事実であって、いつの相場でもそうだという意味ではありません。

では「昔は効いた」と書けるか ── 書けませんでした。48指標の減衰を2通りの時代の区切り方で測ったところ、2つの結果の相関は r=+0.28(並べ替え検定 p=0.056)。区切り方を変えると順位が入れ替わる指標が多く、「賞味期限」の多くは手法の性質ではなく区切り方の産物でした。

そこで主張は足さず、事実だけを並べます。「2014-17年に測ったらこの値だった」は来年も変わりません。変わり目があるかどうかは、表を見たあなたが決めてください。

全4期間を測り終えています。

2010-13-0.45±0.43 / n=822
2014-17-0.67±0.45 / n=842
2018-21±0±0.45 / n=857
2022-25±0±0.41 / n=857

読み方: 数字は期間内の年率シャープ(コスト控除後・同一の土俵で測定)(年率シャープ)。±0=値が自分の誤差(標準誤差)より小さく、ゼロと区別できない。n=◯=取引数が30回未満で、数字を出す意味がない。=別の区切り方で測ると符号が変わったセル(この数字は区切り方に依存します)。未測定=まだ測っていない。悪かったという意味ではありません。なお、この表の ±0n=◯4年ごとに切った1つの期間の話で、ページ冒頭の判定記号(×=16年通しで見つけられる大きさが無かった / n=16年通しでも回数が足りない)とは粒度が違います

なぜ「効く」ように見えるのか

「勝っている玉に足すから安全」は半分だけ本当です。安全の正体は損切りが付いていること ── 損切りなしで積むなら、向きがどちらでも破滅の構造は同じでした。

よくある疑問

Q. これなら勝てる?

A. いいえ。出口の工夫は「死に方」を変えるだけで、勝ちの源(エントリーの優位)は作れません。

それでも使うなら

破滅回避の構造としては優秀。エッジの有無とは別問題。
関連ツール: 💀 破産確率シミュレータ(あなたのリスク%で1000人分の未来を計算)

※測り方(共通の土俵): 最長16年・最大6通貨・教科書どおりの標準ルールで、シグナルの次の足の値段から建て、コスト(スプレッド)控除後で評価。パラメータ選びに使う期間と成績を測る期間は分離(凍結)。詳細は検証の方法

🔬 この判定の「なぜ」を、証拠ごと

全手法の判定一覧は判定辞書トップスコアボードに。検証の中身(データ・手順・落とし穴)は note の検証記事群でどうぞ。

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判定は当ラボの実検証(過去データ)に基づく要約であり、将来の結果を保証せず、特定商品・手法の断定的否定でもありません。本ページは教育目的であり、投資助言ではありません。