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ピラミッディングとは ── 勝っている玉に追加する作法
入門・用語 / 考え方
ピラミッディングは、含み益が出ているポジションに追加していく手法です。「負けたら買い増す」ナンピンとは真逆 ── 勝っている方向に張り増します。トレンドフォローの古典的な作法です。
ナンピンとの決定的な違い
- ナンピン:逆行するほど玉が増える=最悪の場面で最大のポジション。破綻のメカニズムそのもの。
- ピラミッディング:順行した時だけ玉が増える=最大ポジションになるのは勝っている時。構造的に破綻しにくい。
この構造の差は本質的です。同じ「買い増し」でも、リスクの形がまったく違います。
ただし現実は甘くない(正直に)
- 平均取得単価が上がる:追加するたびに浅い押しで全体が含み損に転じやすくなる。せっかくの勝ちトレードが、追加のせいでトントンや負けに転じることが起きがちです。
- 前提はトレンドの継続:当研究室の検証では、為替のトレンドの持続は安定して当てにできるものではなく、順張り自体が時代によって効きにくくなっています。土台が弱ければ、その上の積み増し技術も働きにくい。
- 使うなら:追加するたびに全体の損切りを引き上げ、最悪でも全体がトントンで終わる位置を保つ ── これが古典の作法です(タートルズ流)。
使い手にとって何が起きるか
- 勝ちトレードが負けに化けることがある:高値で追加した分、浅い押しで全体が含み損に転じやすい。
- 最大ポジションは"勝っている時":ナンピンと逆で破綻はしにくいが、利益の取りこぼしは増える。
- トレンド継続が前提:順張り自体が時代で効きにくく、土台が崩れると積み増しも機能しない。
- 損切りの引き上げが必須:追加ごとに全体の損切りを上げ、最悪トントンで終わる位置を保つ。
向いている相場・向かない相場
- 向く:明確で長いトレンド。押し目が浅く一方向に伸びる局面では、利乗せが大きな利益に育ちます。
- 向かない:レンジ・往復相場。追加した端から反転し、平均取得単価だけ悪化して負けに転じます。
- 結論:相場の顔を選ぶ技術で、単体の必勝法ではありません。トレンド判断と損切り管理が前提です。
まとめ
ピラミッディングは「勝っている時だけ大きくなる」健全な構造。ただしトレンド継続という強い前提に乗る技術なので、損切りの引き上げとセットでなければただの高値掴み製造機になります。
本記事は教育目的の解説・検証であり、投資助言ではありません。投資は自己責任で。