「上がりすぎたら下がる、下がりすぎたら上がる」── 逆張り(平均回帰)は、最も人気のある相場の考え方の一つです。行き過ぎはいつか戻る ── 直感的で分かりやすい。でも本当に効くのか。当研究室が16年・主要6通貨で検証すると、答えは「相場の状態しだい」でした。静かな相場では効かず、荒れた相場でだけ薄く戻るのです。
🔬 この検証の要点(数値サマリー)
「行き過ぎ」を、移動平均からの離れ具合やリターンの標準偏差(zスコア)で機械的に定義し、その逆に張る。すべて未来を覗かず・コスト込み・主要6通貨。さらに相場を「静か(低ボラ)/荒れている(高ボラ)」の状態に分けて、どちらで効くかまで見ています。
静かな相場では、行き過ぎはそのまま行き過ぎ続け、逆張りはコストに負けました。「下がりすぎた」と思って買っても、もう一段下がる。一方、荒れた相場(高ボラ)でだけ、行き過ぎが戻る薄い痕跡が出ました ── ただし統計的にはぎりぎり(p=0.06)。「いつでも戻る」ではなく、「荒れている時だけ、わずかに」です。
荒れた相場では、参加者がパニックや熱狂で一時的に売られすぎ・買われすぎになり、落ち着くと適正値に戻る ── これがオーバーリアクション(過剰反応)の修正です。逆に静かな相場には、そもそも修正すべき「行き過ぎ」が少ない。だから逆張りの出番もない。行き過ぎの戻りは、相場が荒れている時にだけ生まれる現象でした。
どのくらいのボラから戻りが出るのか、3つの期間で同じ結果が出るか、コストを引いても残るか、そして「順張り(ダウ理論)」との対の関係まで、note の記事に詳しくまとめています。FXの逆張り(平均回帰)は本当に効くのか ── 静かな相場では戻らない。荒れた相場でだけ、わずかに(note)
「行き過ぎたら戻る」は、半分本当で半分嘘でした。静かな相場では戻らず、荒れた相場でだけ薄く戻る。順張り(ダウ理論)が「トレンドで負ける」のと対になる結論で、どちらも手法そのものより"どの相場で使うか"が成績を決める ── エッジは条件に宿ります。
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「効く1割」を見つけるため「効かない9割」を正直に検証 ── テクニカル・AI・FXの定説を17年・6通貨の実データで検証した記事を、note で無料公開しています。フォローすると新しい検証が届きます。
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